「みことばによる信仰の立て直し」王鋭伝道師–2023.10.22


「みことばによる信仰の立て直し」
ネヘミヤ記8:1-12;王鋭伝道師

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今日の聖書箇所は、輝かしい神殿や城壁について言及しているところはありません。大きな広場に人の群れがあるだけです。しかし、彼らは神の民であり、神の御ことばと賛美があります。神様の御ことばが朗読されて、神様の御ことばがここで解き明かされます。楽器はありませんが、真実の賛美があります。何千何万ものイスラエル人が心一つとなり、神様の御ことばに聞き従い、御ことばから慰めと喜びと力を得ました。彼らが賛美している神様は私たちが礼拝している神様であります。城壁や建物はありませんが、これこそが本当の教会であります。神様の御ことばがあり、神の民の一致があります。本当の礼拝と本当の悔い改めがあります。そして、イエス・キリストこそ、本当の神殿であり、ここに本当の城壁があるのです。神様の御ことばこそが私たちを守る城壁なのです。
 
 ネヘミヤ記は全書において、どのように城壁を建て直すかについて書かれています。当時は戦争が多い時代でしたので、外敵から身を守るために城壁が必要でした。また、強盗からも身を守ることができました。エルサレムが代価を払って城壁を建て直したのは、安息日を守るためです。安息日になると、異邦人が商売道具を持って入ってくるからです。今日の発展した世の中においてもどうでしょうか。霊的成長も乏しく、教会にも行かなくなってしまったのではないでしょうか。ですからネヘミヤは、危機感を持って城壁の再建を強く願いました。しかし、神の民を守る本当の城壁は神様の御ことばです。私たちが異邦人の中に住んでいてもきよいままでいられるのは、御ことばが私たちを守ってくれるからなのです。神様の御ことばと律法が城壁となって、私たちの心にいるのです。
 
 エズラが神様の御ことばを朗読して解き明かしをしたとき、心を動かされたイスラエルの民は泣きました。完全できよい神様の命令を守れず、罪を犯したことに対して泣きました。しかし、聖書は律法だけではなく、主イエス・キリストの福音で満ち溢れています。御ことばによって自分の罪を知り、悔い改めに導かれ、イエス・キリストの十字架によって救われます。そうして、御ことばによって新しい道が与えられます。私たちは自分の罪を自分の行いで贖うことはできません。城壁はイエス・キリストの救いであります。イエス・キリストこそが本当の神殿であり、城壁なのです。イスラエル人は自分たちの手で建て上げた町に住み、自分たちで建て上げた神殿を見て誇らしく思いましたが、のちに彼らの偶像になってしまったため、神様によって破壊されました。本当の神殿は神様の御ことばとイエス・キリストご自身からなるのです。私たちが御霊によって心一つとなり、心からの賛美と礼拝があるのであれば、そこには本当の悔い改めと喜びがあるのです。