「ダビデと勇士たち」林原億牧師–2023.09.24


「ダビデと勇士たち」
サムエル記Ⅰ22:1-10;林原億牧師

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22章には、問題が起こった時、人々がダビデのもとに逃げてきている様子が記されています。なぜダビデはこのように人を惹きつけたのでしょうか。ダビデのリーダーシップ、カリスマには2つの特徴があります。1つ目は、ダビデは常に神様の御心を求めていた点です。我が道を行くのではなく、神様が自身のために用意された道を歩みました。2つ目は、人の心をとらえる・束ねるリーダーシップを持っていた点です。人から何かを得ようとするのではなく、常に人を助けたいという思いを持っていました。

(サムエル第一22:1)ダビデはサウルに追われて避難生活を送っているにもかかわらず、家族が訪ねてきたとき、彼らを助けようとしました。理想的なリーダーというのは、①人を助けようとする心があること、②面倒をいとわないこと、③受け入れる・包容力があることが重要です。神様はどのような環境においても私達を用いられます。私達は常に試練の中で生きていますが、そんな時でも誰かが私達を必要とするならその人を助けなければなりません。

(サムエル第一22:2)ダビデは人を拒まず困難に合っている人々を受け入れました。これらの人達はのちにダビデの勇士となり、ともに戦争で戦い、彼のために死を惜しみませんでした。問題を抱えている人が目の前にいるとき、あなたはその人に対する神様のご計画を見ていますか。助けを必要としている時に手を差し伸べ、その人が神様の用意された道のりを歩めるようにサポートすることができますか。

(サムエル第一22:3)「神が私にどんなことをされるかわかるまで」、ここで大事なのは“待つ”ことだと思います。待ち望むというのは難しいことですが、とても重要な霊的課題です。辛いときこそ神の御心を求め、神様が導いてくださる最も良いタイミンクを待つことが重要です。

(サムエル第一22:5-7)成熟したリーダーというのは、同労者の意見を聞き入れ、ともに働きます。すべてをコントロールしようとはしません。聖書ではサウルを描写する際に、高台=高い地位に立ち、槍=権威を持っていることが表されています。洞窟に逃亡中のダビデとは対照的です。また、サウルの周りにいる家来はおそらくサウルと同じベニヤミン人だったでしょう。ここからサウルは個人的な関係によって人を選んでいたことがわかります。また利益によって人を引き寄せていました。サウルに本当の意味での同労者がいなかったのは、神様のビジョンではなく、メリットによって人を集めようとしていたからです。

神の御心にかなう奉仕をするための最も良い関係は、「友」であることです。私達が友になるというのは、神様から与えられた最も大きな恵みです。本当の友とは、自分のことは考えず常に相手のことを考える関係、また友人に対して何も求めず、相手のために何でも捧げたいと思う関係です。私達が教会で奉仕する時このような関係を持っているなら、教会は大きな力を発揮します。

(サムエル第一22:8)リーダーの重要な奉仕として“決断する“ことがあります。決断するには正確な情報が必要です。利益による関係ではなく同じビジョンを持つ「友」であれば、それを共有することができます。

互いに仕え合う時、リーダー、人の命、働き、教会が変えられていきます。これがなければ何を成し遂げることもできません。自分のことばかり考えるのではなく、人のためを思い、その人のビジョンを成就してあげたいと考えること。神様はきっと、誰かを遣わしてあなたのビジョンも成就して下さるでしょう。どうか私達に神様の助けがありますように。