「良い牧者」林原億牧師–2023.08.06


「良い牧者」
ヨハネの福音書10:11-16;林原億牧師

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  教会には教育システムが必要です。学びを通して同労者の神学的な考え方が一致します。それによって奉仕や交わが良い方向に進みます。聖書を異なる解釈の方法で読むと混乱します。ですから聖書解釈を導く人が必要です。今日は皆さんが教会の立場について来るように試みたいと思います。
本日の個所は「宮きよめの祭り」と関係があります。ユダのマカベアがエルサレムを取り戻して宮を再建しました。宮には一壺の油しかありませんでしたが8日間燃え続けました。それでユダヤ人は「宮きよめの祭り」で「ここに奇跡がある。神が助けてくださった。」と言います。この時からメシアがやってきて救ってくださるという考え方がイエスキリストの時代まで残りました。ヨハネが伝えたいのはイエス様こそがそのメシアだということです。10章でヨハネはイエス様のことを良い牧者であると言っています。この王は私たちを導き守ってくださいます。

私たちは教会の指導者を人間的な方法をもって選びます。しかしそこには神が御心なされています。指導者の説教で神の御心が我々の間に表されます。皆さんは従順な心をもって指導者に従い霊的な道を歩みたいと思っているでしょうか。今の時代は情報で溢れています。皆さんは有名な説教者の所に説教を聞きに行くのでしょうか。教会の集会が皆さんを養うことが出来なのでしょうか。問題は兄弟姉妹が教会との関係が築けていないことです。同じ教理にもとづいて関係を確定しなければなりません。

11節、良い牧者とはいったい何でしょうか。①羊の為に命を捨てます。②羊に命を得させます。イエス様は私たちの為に命を捨ててくださいました。ですから教会のすべての活動は教会の傘のもとにいなくてはいけません。12節、13節、雇人は自分の事しか考えません。良い牧者は羊のことだけを考えます。私たちを指導する牧者がいることは恵みです。教会はイエスキリストが建てました。ですから救われた人は必ず教会に参加します。教会の権威にひれ伏して共に奉仕をします。教会に所属することは大切です。

羊と羊飼いの間には良い関係がなければいけません。羊は牧者の声に聞き従う必要があります。14節、15節、わたしはわたしのものを知っています。またわたしのものは、わたしを知っています。霊的な関りです。良い牧者は問題をもっている人がいたら昼夜を問わずその人のことを気にかけ、その人の為に祈ります。牧者は羊の為に自分を犠牲にして捧げるのです。逆に羊も牧者と霊的な関りを築き上げなければなりません。牧者によって養われる必要があります。一緒に神の恵みを経験しているのです。そのために私たちは一貫した聖書に対する神学的な考えを持つべきです。そのためには教会の指導者に従って進んでいかなければなりません。16節、また囲いに属さなない他の羊がいます。ユダヤの国の為だけではなく神の御国の為です。

神の国の為に私たちは良い牧者になるという志が必要です。では教会とはどうしたら良いのでしょうか。①真理においてはっきりした認識が必要です。他の教会と私たちの教会の話の内容が違ったら私たちの教会についてきてください。②牧者の助けのもとに霊的命を成長させなければなりません。③牧会で兄弟姉妹たちは牧者と協力しなければいけません。④他の人と一緒に奉仕をしなければいけません。⑤一致しチームで奉仕をしなければなりません。良い牧者は神の御心にしたがって羊を牧会します。すると羊はイエス様と良い関係を持つことができます。するとこの羊は奉仕者となりイエス様に従う人となります。どうか主の助けがありますように。教会で牧会の教理学的考え方をしっかりと持つことができるように願っています。誰かの利益の為ではありません。神の御国の為です。教会の為です。