「神の家を建てる」林原億牧師–2022.06.22


「神の家を建てる」
エペソ人への手紙2:19-22;林原億牧師

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本教会は設立65周年を迎えました。50周年・60周年記念冊に、主がこの教会に何をして下さったのかが記されています。まず麻布に教会が建ち、45年前ここ恵比寿に教会が建ちました。今いる者の多くは第二世代でしょう。本教会の歴史を聞いたことはあっても、実際に教会を建てる経験をしたことはないと思います。

 主の御計画は分かりませんが、「もう一つの教会を立てる」という使命をお与えになる可能性はあります。4つの理由があります。①いまの教会の収容人数は不十分なため。②次世代のリーダーをより多く神様に捧げるため。③祈る教会・神の恵みを仰ぎ見る教会になるため。④主の御心を知るため。
 70周年を迎える時、この物語が語られることを願います。どうか主が私たちに感動を与え、主の御心を知ることができますように。この過程を通して、主の豊かな恵みを経験することができるでしょう。
 
エペソ人への手紙第2章で、パウロは「一致する」というビジョンを掲げています。人同士が本当に一致することは困難ですが、これは神の啓示かつ天国における真理です。今日の箇所は、この使命の目的を教えています。より深い理解のため、14-15節から見ていきましょう。
 
14節:キリストこそ、平和の君。聖書は一貫して、私たちに「キリストを仰ぎ見るように」と語ります。このことを本当に理解するとき、例え牢獄に入れられようと、目の前の問題を心配せず、イエス様に目を向けます。これが主に委ねるということです。どんな困難に遭おうと、神は私たちから離れません。
 
15節:平安とは、イエス様の十字架によって与えられた、新しい命・新しい人です。新しい人は、神により頼み、他者をゆるし、他者を気にかけます。人は、自分を気にかけてもらえないと不満を持ちます。自分から他者を気にかけましょう。人をケアすることは特別なことではありません。ほんの一言や笑顔で、人は安心します。新しい人がいてこそ、新しい教会が建ちます。命の活発な教会が主の家であり、私たちは家族です。
 
19節:私たちは、神様と縁があり、豊かな恵みを受け継ぐ者です。聖徒と同じ国民、天国に属する者です。私たちは神の家族であり、他の兄弟姉妹と時間を共にします。この帰属感こそ、私たちに満足を与えます。教会にいる時、我慢や強がりをしていませんか?教会が、悩みを打ち明けて皆と共に泣くことのできる場所、平安を経験する場所でありますように。
 
20節:私たちは「真理のうえに建てられる」”受け身”の存在。私たちがすべきことは、主に自分自身すべてを捧げることです。主の導きに誤りはありません。使徒と預言者の土台とは、彼らのビジョンのことであり、その基石はイエス・キリストです。一番下の基石がキリストですから、その上の私たちは聞き従わなければなりません。従うことは難しいものですが、キリストが基石ならば、示される方向に行く必要があります。主が私たちを助け、従う心を与えてくださいますように。
 
 
21-22節:私たちが「建てられる」目的は、神の御住まいとなるため。キリストの中にあって、私たちは霊的に組み合わされます。背景も個性も全て違いますが、適切に、成長して、神の宮となります。神様が共に住んでくださるためには、自分の考えや個性に頼るのではなく、御霊の働きに従うことです。御霊によって、神の御住まいとなります。
 
過去65年間多くの恵みを与えて下さった主が、これからどのように用いてくださるのかを祈ります。英宣教師David Livingstoneは、生涯をかけてアフリカの地で奉仕し、その地の心臓・祝福となりました。私たちは誰の祝福となれるでしょうか。ここ東京で、心からの奉仕をするならば、この地の心臓となるでしょう。