「聖霊が臨まれる」林原億牧師–2022.06.05


「聖霊が臨まれる」
使徒の働き2:1-13;林原億牧師

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今日は聖霊降臨日です。旧約聖書における五旬節です。イエス様は過越しの日に十字架にかかられ、40日後天に昇られ五旬節に聖霊が降臨しました。これはイエス様が計画されたことです。ユダヤ人にとって五旬節は刈入れの祭りで、神に一年間の守りと豊作を感謝する日です。パリサイ人には五旬節に神がモーセに律法を与えたと信じられています。聖霊の降臨日は教会の歴史の中で非常に重要な日です。神が教会を用い福音が全世界に伝えられていきます。一部の人は特別な方法で聖霊が人々の上に降臨したことに注目します。しかし使徒がエルサレムで聖霊の降臨を待ち望んでいたことには気づいていません。彼らがイエス様の御教えに従っていなければ聖霊の降臨を経験することができなかったでしょう。祈り待ち望むことが聖霊の降臨にとって不可欠な条件です。祈りは一新に神を仰ぎ見て導きを待ち望むことです。

 1.聖霊は神を待ち望む人の上に降臨すます。1節に一ヵ所に集まってとあります。それは彼らが心を一つにして一ヵ所に集まっていたことを表しています。およそ120人の人が一か所に集まって心を一つにして祈って聖霊の降臨を待ち望んでいたのです。心を一つにするとは神学的に言うと神の恵みで神がそこに臨むということを意味しています。この群れの上に神が臨んだのです。2節、突然、天から激しい風が吹いて来るような響きが家全体に響き渡った。3節、炎のような舌が現れて人々の上にとどまった。神がご自分をあらわされたのです。風が吹き、火が下るのを求めるのではなく私たちが神を待ち望むと時、神の臨在によって私たちの命が変えられ神に用いられるのです。4節、彼らが聖霊によって満たされ御霊が話させてくださる通りに他国の言葉で話しだします。これは教会の発展を暗示しています。福音はユダヤ人だけのものではなく外国にも伝えられて行くのです。使徒は聖霊によって満たされ外国に行って福音を伝える力が与えられたのです。

 2.聖霊に満しは私たちが伝道する器になることを助けてくださいます。5節、ユダヤ人が世界各地からエルサレムに集まっていました。ルカは彼らが敬虔なユダヤ人だと言っています。敬虔とは自分の行いのことです。救いは神の恵みによるものであって人間の敬虔さをもって救いに預かることは出来ません。大勢の人が集まって来て弟子たちが外国の言葉で話すのを聞いて驚き、あきれてしまいました。私たちが神の働きを見た時、神が掲示を与えてくださらなければどんな小さなことでも私たちは驚き、あきれてしまいます。しかし神が掲示を与えてくださるならどんな難しいことでも理解できます。神の言葉を学ぶとき私たちが傲慢であるなら御言葉を理解できません。しかし神の前に遜っているならば神が神の御心を私たちに教えてくださいます。

 3.聖霊に満たされることによって神の偉大さが分かります。9-10節、様々な地方の名前が出てきます。ローマの支配地域です。使徒たちは神がその場所に彼らを遣わすことを想像もしなかったでしょう。聖霊の満たしにより神が私たちを用いてくださり福音を広い場所に伝えさせてくださいます。
12節、人々が神の御業に直面したとき皆驚きます。彼らが甘い葡萄酒で酔っているのだと彼らをあざけりました。人々は自分の目に見える問題だけを批判します。しかし彼らは自分の問題を見ることはしません。私たちが伝道するのは彼らと同じ罪の中に生きてきたからです。彼らに同じような生活を送ってほしくはないのです。神は私たちを愛してくださっています。神は私たちのために扉を開いてくださいます。私たちがイエス様を信じることができるようにしてくださいます。聖霊に満たされることができるようにしてくださいます。神が助けてくださいますように。