「女奴隷ハガル」王鋭伝道師–2022.01.02


「女奴隷ハガル」
創世記16:1-13;王鋭伝道師

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 アブラムは神の召命によってカナンの地に入りました。神はアブラムにその地を彼と彼の子孫に与えると約束されました。16章1~3節、それから10年たちましたが子孫がまだ与えられません。アブラムの信仰が揺さぶられました。サライは歳を取っておりアブラムより信仰が揺さぶられました。サライは自分の女奴隷ハガルを差し出すことを提言します。

 ハガルは不幸な女性です。ハガルは奴隷ですから誰も彼女の意見を聞きませんし彼女に反対する権利もありません。ハガルは自分の運命を他の人に任せるしかなかったのです。ですから私たちはハガルを無実だと思います。しかしハガルはアブラムの子を身籠り自分の女主人を見下げるようになりました。ハガルは不幸であったが無実ではありませんでした。彼女は2回アブラムに追い出されますが、神はアブラムが彼女を追い出したことを間違ったとは言っていません。21章、イシュマエルがイサクをからかったためにハガルとイシュマエルは追い出されます。パウロの言葉によるとイシュマエルの行為は約束された者を迫害していることになります。

 私たちの神は義なる神です。又神は御慈愛のあるお方です。ハガルは神を呼び求めたことも祈ったこともありませんでした。そのような彼女に神は助けの手を差し伸べます。神は私たちがまだ罪人であった時、神を知らなかた時、イエス様が私たちの為に死んでくださったのです。身籠ったハガルは絶望に陥り逃げ出し荒野を彷徨いました。誰一人としてハガルを助けた人はいません。神の言葉がなかったら彼女は死んでしまったでしょう。神は寡や孤児、不幸な人に対しては特別に顧みてくださいます。

 21章、ハガルはアブラハムと女主人に追い出されたことは間違っていません。約束によって産まれた者だけが神の約束を相続できるのです。この出来事を通して神の正しさが完全に表されました。ハガルと彼女の子供が追い出されたのは神の正しさと計画によるものです。しかし無力なハガルに対する神の助けも同じように真実です。彼女は神の幸いに預かったのです。ハガルは神のことをエルロイと呼びました。神の名前の一つハガルから出たのです。でこのように神を体験した女性は聖書の中で他にありません。

 私たちがまだ神を知らなかった時、神は既にキリストの内にあって私たちを選び祝福を与えてくださいました。ハガルはアブラムに棄てられました。神は私たちの夫であるイエスキリスト為に私たちを祝福されました。この夫は私たちを捨てることはありません。私たちが夫を捨てようとしても夫が私たちをしっかり捉えます。私たちは神の救い相応しくない者です。しかし私たちが神を知らなかった時、神に祈る前から神は私たちを顧みてくださっています。

 私たちの周りに私たちよりも不幸な人がいます。孤児や未亡人また一人親を神が特別に愛してくださっています。私たちは彼らを助けなければいけません。神は特に彼らのことを覚え愛してくださっています。