「主はアブラムと契約を結んだ」王鋭伝道師–2021.12.05


「主はアブラムと契約を結んだ」
創世記15:8-21;王鋭伝道師

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創15章5節、神はアブラムに子供を与え、その子孫が星の数より多くなると仰いました。彼は神を信じました。主はそれを彼の義と認めました。これが私たちの信仰の中心である信仰義認です。ですから私たちはアブラムを信仰の父と呼んでいます。神は彼を祝福し彼を通してすべての国や民を祝福されます。アブラムは弱さを覚えていました。8節、この約束に対して彼は「どのようにして知ることができましょうか。」と神に尋ねました。目に見え手に触れることができるように確信を与えてくださいということです。私たちはトマスのようにイエス様の傷口を手で触れなければ信じません。神は私たちの弱さをご存じです。ですから私たちを強くするために私たちが理解できるようにアブラムと契約を結んでくださいました。神の側から契約を結ぶ必要はありません。

 神はアブラムに3歳の雌牛、3歳の雌やぎ、3歳の雄羊、山鳩を用意させます。契約の方法は用意した動物を二つに切り裂き、それを対にして並べて契約の当事者双方がその間を通ります。もし契約に違反したらその者が動物と同じように切り裂かれます。自分の命をもって結ぶ血の契約です。神がこのような方法をとられたのは私たちの弱さのためです。

 契約は当事者がお互い役務を提供しなければなりません。しかしアブラムは何もしませんでした。アブラムが主を信じただけです。それで神は彼を義人として認めてくださいました。この契約は無条件です。恵みの契約です。恵みとは愛を受けるのに値しない者が受ける愛です。私たちが罪人であった時、神はイエス様の内にあって私たちを愛してくださいました。神はアブラムとその子孫に祝福を与えてくださいます。

 17節、煙とたいまつは神を象徴しています。神御自身が切り裂かれた動物の間を通られました。その時アブラムは寝ていました。普通契約は当事者両方が一緒に通ります。神御自身だけが通るということは契約を破ったときの神が責任を負うということです。もしこの契約に違反するとしたら神ではなくアブラムとその子孫の方ではないでしょうか。11節、後に敵がアブラムの子孫に対して攻撃を予言しています。13節、神はアブラムの子孫がエジプトで奴隷にされ、そしていつの日か神が彼らを連れだすことを予言しました。しかしアブラハムの子孫は神にエジプトから連れ出していただいたのにエジプトに戻りたいと呟いていました。神がアブラムの子孫がそのように弱い者であることを知っておられました。もしアブラムが動物の間を通り過ぎていたら彼の子孫は滅ぼされます。しかしアブラムがそれを追い払ったのです。アブラムの子孫がカナンの地に入れたのは神とアブラムが契約を結んだからです。これは恵みです。

 罪には罰があります。神が自分の愛する御子イエスを通して罪人が犯した罪の処罰を受けました。何処にももこのような愛はありません。私たちもこの幸いにあずかっています。信仰に基づく者はアブラムの子孫です。かつて異邦人であった私たちも主を信じることによってアブラムが受けたのと同じ幸いにあずかることができます。そして神は地をアブラムとその子孫に与えると約束されました。この約束は我々の上に成就されます。

 今日私たちは新約の時代にいます。神がイエス様を通して私たちと契約を結ばれました。私たちは牛や羊の血ではなくイエス様の尊い血潮をもって恵みにあずかっています。私たちが聖餐式でパンと杯をいただく時イエス様はご自分の体と血をもって私たちの信仰を強めてくださいます。神は永遠に変わりません。神が私たちを守りイエス様が再び来られる日まで神の義の道を進むことができるようにしてくださいます。