「ロトがアブラムと別れた」王鋭伝道師–2021.08.01


「ロトがアブラムと別れた」
創世記13:1-15;王鋭伝道師

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 2節、アブラムとロトはエジプトからカナンに戻りました。神の祝福を受け彼らは豊かになりました。するとアブラムとトロの牧者の間に争いが起こります。6節、彼らが住むには十分ではなかったのです。8節、アブラムがロトに言います。「私たちに争いがあってはいけない、私たちは親類だから。私から別れてくれないか。あなたが左に行けば私は右に行く。あなたが右に行けば私は左に行く。」アブラムは行く場所をロトに選ばせます。

 ロトは目を上げて低地全体を見て主の園のように潤っているのを確認しました。ロトは目に見えるものを選びました。しかし彼には目に見えないものもありました。ソドムとゴモラはやがて主が滅ぼされる地でした。14節、主がアブラムに目を上げさせました。「東西南北、あなたが見渡しているすべての土地を永遠にあなたとあなたの子孫に与える。」しかしそこにはカナン人とペリシテ人が住んでいました。しかしアブラムは信じました。彼は目に見えるではなく目に見えない神の約束を選びました。

 ロトは天幕を少しずつ移動しソドムに近づきました。彼は目に見える情欲に惑わされました。人がソドムを見れば立派な街に見えます。しかし彼らは主の前で非常に罪人でした。アブラムも少しずつ移動しベテルまで天幕を移動します。ベテルは以アブラムが天幕を張った場所であり、最初に祭壇を築いた所です。主の御名を求めた場所でした。アブラムは神に近づいていきました。しかしロトは自分の選択によって代価を払うことになります。彼は多くの物を持っていましたがソドムが滅ぼされ逃げ出すときすべてを失いました。

 聖書では目に見えることと目に見えないことを強調しています。神が与えてくださった約束の多くは目に見えないものです。Ⅱコリント4:18、クリスチャンは見える物ではなく見えないものに目を止めます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです。アブラムが見ている地は他の人が占有しています。しかし見えないものが神の約束です。神が私たちのために備えてくださっている財産は見えないものです。永遠に存続するものです。目に見える栄華は数年後どうなっているか分かりません。ですから私たちは目に見えないものに目を止めなければなりません。

 アブラムとロトが別れることは間違っていません。神が私たちに与えた命令は「生めよ。ふえよ。地に満ちよ」でした。別れなければ地を満たすことができません。イスラエルがカナンの地に入ったとき二つの部族と半部族がヨルダン川を渡らず留まりました。問題は彼らが神の約束された地に入らなかったことではなく自分自身で祭壇を築いて生贄を捧げたことです。地理的に別れることが問題ではありません。霊において永遠に一つでなければなりません。一つのキリストの体です。祝福はアブラハムを通してすべての国々に及んだのです。ロトの問題はアブラムの所に戻らなかったことです。私たちは地理的に別れているけれども信徒の交わりがあります。イスラエル人はカナンの地で別れて住んでいましたが神は都上りの三つの日を定めました。物理的な家がローマにあっても心の家はエルサレムになければなりません。

 主は私たちに国々に出て行き宣教するように命令しました。しかし私たちは別れることがあっても祝福はアブラハムを通して与えられたものです。私たちのすべての幸いはイエス様の内にあります。私たちは主と別れることができません。主と別れることはソドムに入ることです。イエス様と繋がり力をいただきましょう。主の内に自身を隠さなければなりません。この世には試みがあります。それらはあなたを困らせることはありません。