「イエスから目を離さない」姫井雅夫牧師–2022.05.22


「イエスから目を離さない」
使徒の働き9:1-22;姫井雅夫牧師

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イエス様は信仰の「創始者」である。神様は宇宙万物を創造され、また人間をもお造りになられ、ご自身と交わりを持ちたいと願っている。しかし、人間は堕落し、今日見受けられるように、多くの戦争が起こってしまっている。自分勝手な人生を歩んだ人は、死んだ後に神様と永遠に離されてしまう。しかし、神様は人間を愛しているが故に、御子であるイエス様を私たちにお与えになられた。そのようなイエス様が私たちに信仰をお与えになり、救いに導いてくださる。だから、イエス様は信仰の創始者である。

また、イエス様は信仰の「完成者」である。イエス様は、ベツレヘムの飼い葉桶でお生まれになった。そして、この世で伝道生活を送られた。彼は十字架に掛かる前に、弟子たちを集め、これから起こることについて語られた。そして弟子たちと共に、祈りに行った。その時、イエス様は弟子たちに目を覚まして祈っていなさいと伝えたが、戻ってきた時、弟子たちは眠り込んでしまった。後に、裏切り者であるユダが人を連れてきて、イエス様を捕らえた。そしてイエス様は罪がないのにも関わらず、不法な裁きを受け、全人類の罪を背負って、十字架につけられた。十字架に掛かる時も、イエス様は「彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と言い、私たちを愛してくださった。このような生涯を歩み、また蘇られたイエス様がいるからこそ、今日の私たちは神様に対し、信仰を保つことができる。即ち、イエス様は信仰の「完成者」である。

本日の聖書箇所は、そんな信仰の創始者、且つ完成者であるイエス様から目を離さないでいなさいと伝えている。この場にいる方でイエス様をまだ信じていない方、今日は恵みの日である。イエス様があなたに語り掛けている。どうか、この素晴らしいイエス様を受け入れ、信仰の一歩を歩み始めてほしい。また、既に信仰を持っておられる方も、自分自身を吟味してほしい。この世のお金や誉れや快楽に目が行ってしまい、イエス様から目を離してしまっていないだろうか。もし離してしまっているのであれば、再度イエス様に目を留めてほしい。

1996年のアトランタオリンピックの最終日に、マラソン競技が開催された。ゴールを目指して選手が一斉に走り出す。しかし、途中リタイヤや、予期せぬアクシデントなどにより、全員はゴールにたどり着けない。実際、優勝者がゴールして、既に2時間が経とうとしていた。もう誰も走っていないだろと思い、帰途に就こうとしていた観客もいたと思う。しかし、運営者によると、まだもう一人が走っているとのこと。その選手はアフガニスタン出身の選手であった。彼は最後に、観衆に出迎えられながら、ゴールにたどり着いた。クリスチャンも信仰を最後まで堅く保っている必要がある。競技場で多くの観客がこの選手のゴールを見届けたように、聖書では「多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いている」とあり、私たちの信仰生活を見ている方がいる。

イエス様がいつ私たちを迎えに再臨されるかは分からない。しかし、いつ来られても良いように、イエス様から目を離さないで、誠実な信仰生活を歩もうではないか。