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信仰の遺産

2006 / 10 / 22             

講師  小山田格牧師  
聖書箇所  U列王4:1-7   
記録  磯川智子  
 

 旧約時代の預言者、エリシャには弟子がいました。弟子たちもまた預言者と言われていましたが、中の一人が死に、その妻がエリシャに助けを求めてきました。なぜなら死んだ夫は、神を信じて従う者でしたが、財産ではなく借金を残したため、二人の息子が奴隷にされそうになっていたからです。
 エリシャは、残された家族に何をしようかと考え、言いました。「何をしてあげようか。あなたには、家にどんな物があるか、言いなさい」(U列 4:2)。 
 神は、エリシャを通して、彼女の持っているものを用いようとしたのです。彼女の家には、たった一つ、油のつぼがあるだけでした。
 イエス様は、大勢の人に食べ物を分け与える時、人々の必要をすぐに満たすことができるのに、少年が持っていたわずか5つのパンと2匹の魚を用いました(ヨハネ 65-11)。

 エリシャは、彼女の唯一の持ち物である油のつぼを以って、彼女にチャレンジを与えました。
「外に出て行って、隣の人みなから、器を借りて来なさい。からの器を。それも、一つ二つではいけません。家にはいったなら、あなたと子どもたちのうしろの戸を閉じなさい。そのすべての器に油をつぎなさい。いっぱいになったものはわきに置きなさい」(U列 43-4)。どのくらい器を集めてくるのか、妻の信仰は試されたのです。
 一つのつぼから注がれる油に対して、たくさんの器は必要ないはずです。しかし、妻は、エリシャの言ったことを信じました。そして、子供たちも母を通して、エリシャの言葉に従いました。隣人たちからたくさんの器を借りてきて、家の戸を閉め、次から次へと油を注いだのです。

 子どもが彼女に、「もう器はありません。」と言うと、油は止まった(U列 46)。妻は、このことをエリシャに知らせに行き、この油をどう使うべきか相談しました。油は、借金を払い、残りで生活するのに充分なものでした。
 亡き夫は、財産ではなく借金を残しましたが、何よりも彼は信仰を残していました。このことは、何にも勝るのです。夫は、神をおそれる人であり、エリシャも彼の信仰を認めていました。この信仰が、彼の妻子に受け継がれていたので、妻は、神がエリシャを通して必ず助けてくれると信じ、助けを求めることができたのです。

 私たちは、神の子であり、神の相続人です(ローマ 816-17)。イエス様が、私たちの罪を負って死に、3日後によみがえったことを信じるとき、神の子となれます。そして、イエス様を信じ、苦難を共にしているなら、イエス様と共に神の相続人になれるのです。ですから、エリシャの弟子の妻子のように、苦しみの中にあっても、信じ続けることが必要です。やがて必ず報いは来るのです。

 だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。(マタイ 633)  この私たちの信仰を、子孫に伝え、残すことが大切です。
 これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい(申命記 67)。親が子に残すべき一番大切なことは、神を信じることなのです。それは決して、立派な親であるところを見せることではありません。むしろ、失敗や弱さを隠さず、そんな中でも神に信頼し、信じ続ける姿に、子供たちは神を見ることができるのです。そして、子供たちも強い信仰を持つことができるのです。

 神は私たちの思いをはるかに超えた方法で、私たちの問題を解決してくださいます。今が苦しいときでも、神を信じ続けるなら、報われます。神は私たちの必要を満たしてくださいます。
エリシャの弟子は、妻と子に信仰を残しました。私たちも、若い人たちにこの信仰を残していきましょう。

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